童心失せぬ

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ノッティングヒルの恋人/ネタバレ感想

君といると、僕は危うくなるんだ

ノッティングヒルを舞台に、ハリウッド女優と冴えない本屋店主の恋を描くラブ・ストーリー。スター女優であるアナが、偶然立ち寄った本屋でウィリアムと出会ったことから、身分違いの恋が始まる

王道恋愛映画!と聞いて観たはずが、あまりにコメディ要素が強すぎて下手なバラエティ見てるより声出して笑ってた2時間だった。もちろんロマンティックな部分も多いけれど、それにしてもラブコメのコメの部分の出来が最高では?逆に漫画化してほしい。

 

ジュリア・ロバーツかわいすぎるやろがい~~なんだこの可愛さ。有名人が故の不安定なメンタルとか、ウィリアムと良い感じだったのに別に彼氏がいたりとか、途中アナの事あんまり好きじゃないな…と思ったけど、笑った顔があまりにかわいくて、もう全部どうでも良くなって許しちゃう、好きになっちゃう。

でもウィリアムの家にマスコミが押し寄せてきたシーンで、最初インターホンが鳴った時は「ウィリアム出て~♪」という感じだったのに、大量のマスコミでした!って分かった途端の「何で?!何でそんな恰好(下着)で出た訳?!ふがふが」と激おこで、いやインターホン出る前からずっと下着姿だったのは分かってたじゃない、そんなに急に怒らなくても…とウィリアムの代わりに弁明してあげたくなった。こんなに情緒不安定な女性とは一緒にならん方が幸せになれるのでは、とまで思った衝撃シーンだった訳だが、ウィリアム自身がそれすらも「大切な思い出にするよ」と言ってたので外野は黙ります。

 

対してウィリアムは人が良すぎる。優しくて少しナイーブが故にあまり男らしくはないかもしれないけど、わたし、そういう人ドタイプです。なのでこの映画ずっと、ウィリアムの幸せを願って見てた。自分に自信たっぷり女性×ちょっとうじうし男性って、性別逆ならあるけど意外と新鮮だった。

最後の記者会見のシーンで「スキャンダルがあった彼(自分)がひざまずき、付き合いたいと言ったら、あなたは付き合いますか?」とウィリアムがアナに聞くシーンで、アナがイエスと答えて場が騒然となって終わったけれど、いや今すぐアナの前でひざまずけよ!!!その質問だけで満足気にするんじゃないよ!!!!と必死にウィリアムの背中をバシバシ叩いたけれどそれも空しく。まあそこでしないのがウィリアムらしいか。

 

身分違いの恋といえば、パッと浮かぶのはローマの休日。この映画もローマの休日のようなシーンがちょこちょことあった訳だけど、ローマの休日は最後その恋を良い思い出として終わったのに対して、ノッティングヒルの恋人は結婚して幸せに暮らしましたとさエンド。この手の映画で超ハッピーエンドって中々珍しいなと思うし、それでも名作として名を刻んでいるのもすごい。恋愛超ハッピーエンド映画って中々評価され難いと感じているので。

 

ロマンチックなシーンが多々あるのでそういう映画を見たい!という気分の時におすすめはするが、やっぱりこの映画の最大の魅力はコメディ部分がちゃんと笑える事なので、愉快な人たちと笑って恋バナしたいなという時にぜひ見てほしい作品認定しよう。

ちなみにわたしの好きなシーンは、アナが「何で男の人っておっぱいが好きなのか」という話をしている時に、じゃあ確かめてみよう、とウィリアムがアナのおっぱいを見るところ。付き合いたての幸せが詰め込まれすぎていて最高!